同人エロゲには、「丸呑み」というジャンルもあります。
ニッチな分野ですが、エロゲマイスターになるために、ぜひ押さえておきたい知識です。
初心者向けに一通り説明した後で、ランキング形式で6つ、ご紹介します。
「丸呑み」を正しく理解しよう
野生動物が、魚などを呑みこみ、胃の中で消化する行為が、丸呑みです。
それと同じで、「女キャラを呑みこむ」というプレイ。
マニアックな性癖の1つ
江戸時代の浮世絵でも、葛飾北斎などのビッグネームが、「蛸に絡まれる女」といった春画を描いていました。
それらの触手モノの一種で、「巨大なワーム、カエルなどに丸呑みされる」というプレイが考案されたのです。
弱肉強食のアウトドアでは、捕食されたら、もう終わり。
丸呑みされれば、全てを溶かす胃液があるわけで……。
抜け出そうにも、内側から切り裂かない限り、喉を逆流して、口から出るしかありません。
丸呑みは、いくつかの派生があります。
「ダンジョンの内部」を体内と見なして、無数の触手や、イソギンチャクのような部位による責め。
これは、アニメ、同人エロゲで、多いパターン。
いっぽう、小さな触手が集まって、下着や、ぴっちりスーツに擬態するケースも。
こちらはミクロ的な演出で、その本人だけが、常に責められます。
女を容赦なく破滅させる愉悦
「もう詰んでいる状況で、絶望したり、ムダな抵抗をしたり」
丸呑みの醍醐味は、まさにソレです。
じわじわと苦しめるか、分泌される液体による媚薬効果でイキまくる。
肉壁に閉じ込められた女は、それぞれ痴態を見せてくれます。
股間にマ○コを持っている女が、逆に股間へ突っ込まれたような状態に……。
本来あり得ない状況は、他のジャンルにはない興奮です。
約束された破滅までの時間は、その女に許された最後の輝き。
自ら死に向かう、禁断の願望。
誰かに身を委ねる意味では、この上ない、完璧なマゾ。
エロゲでは2種類に分けられる
ゲームには主人公がいて、「丸呑み」の場合は、2種類のどちらかに分類されます。
作品数は、圧倒的に後者が多いです。
丸呑みする怪物として活躍
「遺伝子改造などで生み出された、巨大ワーム」といった、無敵の存在になれます。
このパターンでは、戦闘でダメージを受けても、倒されることはありません。
代わりに、獲物の女に逃げられて、ゲームオーバーへ。
神格のように高い知能を持っている場合もあれば、虫のようなワームで指示役がいたり。
いずれにせよ、丸呑みする怪物は、他の女キャラに恐怖され、全ての抵抗を打ち砕きます。
この安心感は素晴らしく、日常生活で女にストレスを溜め込んでいる方や、「他人の破滅する姿を見たい」という愉悦に、ぴったりです。
巨大なワームは、捕まった時点でアウト。
ただし、異世界ファンタジー的に、異能がある場合は、抗うことで脱出できる場合も……。
女主人公を操作して丸呑みされる
女主人公を操作するタイプでは、Hイベントの1つに過ぎません。
「丸呑みしてくるモンスター、トラップもある」という程度。
こちらでは、「女の視点で、その身体や心がどうなっているのか?」をじっくりと楽しめます。
怪物を動かすのと比べて、バリエーションが幅広く、それだけにHイベント、ストーリーの豊富な同人エロゲばかり。
設置されている、大きな植物の蕾、すっぽりと入れるほどの壺が、主人公を出迎えてくれます。
嵌まったら、即ゲームオーバーですけど……。
ノーヒントでは鬼畜すぎるため、その直前でキャラが「嫌な予感がする」といった、ヒントを出すのが一般的。
淫乱度を高めるだけか、それとも、確定のデッドエンドか?
この2つは、似ているようで、全く違います。
丸呑みするモンスターは無敵
見上げるほど巨大で、内部に女を収容できるだけの肉筒があるモンスター。
それこそが、「女にバカにされない男」としての進化形です。
男としての理想
女をイカせることは、なかなかに難しい行為です。
それだけに、「文句なしにアヘらせて、屈服させてみたい」と思うのが常。
巨大なワームは、性行為だけに特化した形状です。
正確には「捕食」となりますが、その過程で、体内に捕らえた女を崩壊させていく流れ。
女に抵抗させず、しても徒労に終わらせる。
喜怒哀楽を示そうが、意に介さず、どんどん溶かしていく。
最終的に、肉壁に包まれた女の自我は崩れ、身体も溶かされる羽目に……。
丸呑みでは、疑いようもなく、女が屈服しています。
脱出不可能な状態で、服を溶かされ、全身を擦りあげられ、怖いのに絶頂する有様♪
基本的に「触手」の一形態
前述した「丸呑みは触手の一種」という話ですが、その反映として、「体内に触手が生え、女体を嬲る」という展開が目立ちます。
要するに、「女キャラを拘束する舞台装置として、丸呑みを使用している」というわけで。
広義の意味では、「触手によって手足を縛られているか、肉壁に一部だけ埋め込まれている」という状況も、「丸呑み」に含まれます。
現実では1回出したら、早くて30分のインターバルが必要な、男性器。
しかし、触手はいくらでも生やせるうえに、弾数もほぼ無限だから、様々なプレイが可能です。
粘液が分泌されている肉壺は、女が力尽きるまでの拷問。
内部の触手で、複数の穴に突っ込まれるパターンが主流です。
丸呑みされた女は逃げ場なし
全身が呑みこまれた女は、もう助かりません。
少なくとも、外から切り裂いてもらわなければ……。
全身を擦られつつ絶頂するだけ
丸呑みされたら、だいたい服が溶かされます。
エロゲ的な都合で、肉体はしばらく大丈夫!
「マ○コの中を思わせる、肉のヒダヒダ、粒々で、全身を扱かれる」という、異次元の体験によって、その女キャラは壊れていきます。
最初は気丈か、悲壮感に満ちているものの、与えられる快楽によって、それだけを求めるように変化。
「媚薬ローションだらけの肉ブラシで、連続アクメ」の流れに、自我を保てる女はいません。
まあ、いても、自分の身体が溶かされていく様を見せられ、発狂するでしょうけど……。
『この素晴らしい世界に祝福を!』でも、ジャイアント・トードに、丸呑みされていました。
それは純粋な捕食でしたが、外から金属の武器で裂かなければ、確実に溶かされます。
何気に、「毎年、家畜や子供が行方不明になる」と、怖い世界観です。
骨まで溶かされる描写は少ない
捕食である以上、いずれは溶かされて、骨だけになります。
けれど、同人エロゲで、「ひっ!? わ、私の腕ぇ!!」と、骨が出ている腕を見るシーンは、あまり見られません。
なぜなら、その需要がないからです。
コミカルな絵柄の場合は、最後にペッと人骨を吐き出すシーンも、あります。
でも、途中を詳しく描くのは、いわゆる「欠損」の性癖で、また別の話です。
そういうわけで、肉体が溶ける前の段階、つまり「服が溶かされて全裸のまま、全身を包んでいる肉ブラシの餌食になる」という場面まで!
日本は、欠損の描写に厳しく、その点でもマイナーな性癖。
だいたい、「逃げ場をなくしたうえで、服を溶かし、媚薬を塗りたくる場」というぐらい。
ランキング上位になりにくい
特殊な性癖ゆえ、「丸呑み」をメインにした同人エロゲは、ランキング上位に食い込んでいません。
残念ですが、これが現実です。
扱い辛いことでサブ扱いが大半
丸呑みする巨大生物は、無敵です。
ゆえに、ゲームとして成立させにくく、それを主人公にしない風潮。
サブキャラにすれば、「主人公の前に立ち塞がる、いずれ倒すべきボス」となります。
この場合は、必ずしも「丸呑み」プレイに限定する必要はなく、柔軟に対応できる環境です。
人を丸呑みできる時点で、巨大なオブジェクト。
だから、「パッと見で分かるサイズになっている」という話です。
Hイベントに使う舞台道具だから、凝ったディルドそのもの。
悪サイドの王者を出すのは、かなり気を遣います。
あっさりと倒されたら、変身ヒーローがやられるのと同じ、寂寥感に襲われるでしょう。
「運悪く遭遇したけど、何とか逃げられた」
これが正解で、あるいは、1ターンだけ拘束される、ショボい効果。
女主人公で「丸呑みもある」のが主流
「可愛い美少女を動かして、わざと、エロトラップに嵌まらせる」
こんな展開が、最近の同人エロゲで、よく見られます。
けれど、本来の丸呑みは、そんな簡単なものではありません。
複数の性癖をまとめた、いわばテーマパーク。
もし男が変身するのならば、正義のヒーローではなく、巨大なワームであるべき。
丸呑みは、女を痛めつけるリョナと、ラバースーツのような密着感、女に抵抗させない強さを併せ持つ、崇高なジャンルです。
演出やストーリーが難しいことで、二の足を踏む制作者が多いものの、触手の一形態として、今後も登場するでしょう。
最後に、DLsiteでお勧めの「丸呑みランキング」をご紹介して、別れの言葉といたします。