少女の小さな冒険に伴う大きな危険!ケルベス島の探索の結末は?

清らかなる少女とシスターの組み合わせは、いつの時代も定番です
Ambrosia アンブロシアは、とある神を信仰する神官見習いのフローデが、ケルベス島に左遷されたことで始まります。
一時的に退避する予定だったが、ひょんなことから魔物の少女と出会い、彼女を助けるために奮闘することに。

親友を助けるために冒険

フローデが新しい生活の場所で知り合った、ちょっと変わった少女。
ところが、ささやかな幸せは、突然の別れによって断ち切られてしまうのです。

権力に逆らった結果がご覧の有様

ライヒ教の厳かな神殿で奉仕していた神官見習いのフローデは、その育ちすぎた体を狙ってきた大貴族の男をキッパリと断って、しっかりと左遷されました。

スケベな男でしたが、かなり端整な顔立ちで、しかも大貴族です。
正直、「側室の扱いでも、そのお誘いに応じておくべきでは?」と思わずにいられないシチュエーションと言わざるを得ません。

フローデ本人としては、いきなり見知らぬ男に迫られて、体を触られたことでの当然の反応。
けれども、大貴族は何でも自分の思い通りにできる権力者で、その教会にとっても大事なスポンサー様だったのが、彼女の運の尽き。

教会の関係者は、純粋な被害者であるフローデを守るために、“ケルベス島への赴任” という名の島流しで、誤魔化すことになりました。

相手が誰かも分からず、感情のみで反応した結果が、ご覧の有様です。
もっと穏便に断るか、その場はどれだけ触られても我慢して、男が帰ったあとに教会の上層部に相談していれば、それで済んだでしょう。

ケルベス島は閑散とした離島

『Ambrosia アンブロシア』の舞台であるケルベス島は、人口が少ない離島です。
現実でも離島はかなり厳しい環境で、人や物の出入りが少ないことから、独特な人間関係や文化が育つことが多く見られます。

第二次性徴を終えたばかりの蜜が湧き出てくる若い女が少ない離島の男たちは、新しく赴任してきたフローデを虎視眈々と狙っています。

最初のイナーク村でも、代表者である村長から開口一番に「村の男を婿にしてやってくれ」とジャブをかまされ、別の男からは挨拶代わりに両胸を揉まれる始末。
どうせ同じことをされるのだったら、大貴族の若いイケメンのほうが、よっぽど良かったのでは?

フローデが島に来た理由は、ケルベス島にある未管理の神殿を復興させて、現地で布教活動に従事することです。
ゆえに、荒れ果てた神殿の様子に驚きながらも、自らの使命を全うしていきます。

不屈の精神を持つ少女フローデ

自分の目的を忘れずに、初志貫徹をするのが、成功する秘訣です。

見習い神官のフローデは、どれだけエロいことをされようが、敗北して延々と調教されようが、どこまでも攫われた魔物の少女を助けようと頑張ります。

フローデは、どれだけ淫乱になっても、大事な親友のことを忘れず、目の前の快楽だけに溺れない、鋼のメンタルです。
しまいには、ところかまわず男を誘って一緒に楽しむ姿を見るにつけて、「やっぱり、最初の大貴族の男にやらせておけば良かったのでは?」と思わずにはいられません。

18禁の同人ゲームとして仕方ない話ではありますが、そもそもフローデに隙がなかったら、大貴族の男に言い寄られることもなかった話です。

彼女は、ケルベス島へ向かう船の甲板でも「あなたは隙が多すぎる」と忠告されたにもかかわらず、ぐんぐんと淫乱に変わっていきます。

少女の1人旅はとても危険

深く考えないフローデは、少女の身でありながら、無謀にも1人で島の探索を行います。
当然、戦闘に負けたら体を使われる上に、そうでなくてもHな行為をされてしまうのです。

戦闘に負けたら体を嬲られる

危険なモンスターや盗賊がうろついているダンジョンでは、戦闘に負けるとHイベントに突入します。
この『Ambrosia アンブロシア』は対人のシチュエーションが多めで、大勢の男と交わるシーンもけっこうあるから、苦手な方は注意しましょう。

戦闘中にも、一部の敵がエロ行為をしてきて、フローデの精神を乱してきます
どうせ、その後に自ら体を使うのですが、それでも戦闘中ぐらいは敵を倒すことに集中しなければいけません。

盗賊のアジトなどの、すぐには逃げられない場所で拘束された場合は、入れ替わり立ち替わりで男の相手をさせられます。
あまりの極限状況で、隣にいた同じ境遇の女が壊れてしまい、ひたすらに快感で喘いでいるにもかかわらず、我らがフローデ様は普通に生還するのです。

現地で忘れられた女神ノイエに見初められただけあって、フローデの耐性は並ではありません。

布教活動はいつもニコニコと対応

思わず忘れがちですが、フローデはライヒ教の見習い神官です。
ゆえに、より多くの信者を獲得するための布教活動が、最優先にやるべきこと。

イナーク村、港町マイラなどで布教に励むフローデは、信者になってくれそうな人たちに説法をします。

チラシを配り、ライヒ様の加護を得ることの素晴らしさを説きつつも、なめるように凝視されることや、魅力的な肢体に触れるスキンシップを行っていく日々です。

人気のない場所まで連れていかれたフローデは、自らが信じる教えのために瑞々しい体でご奉仕。
フローデが管理している神殿まで来てくれた信者たちには、より一層のサービスを行っています。

神聖な雰囲気が漂っている神殿のホールでHな儀式を行い、懺悔室で小さな穴から出てきた悩みに対して優しく慰める姿は、むしろ神々しく感じられるほどの献身です。

最後まで処女のままクリアも可能

ケルベス島は、犯罪組織が幅を利かせていて、街から一歩でも外に出たら危険なモンスターもいる、危険な環境です。
おまけに、得体の知れない女神との契約に踏み切り、Hになっていく加護まで刻まれたフローデ。

それでも、最後まで処女でクリアすることも可能です。

最後の一線だけは超えないとはいえ、人間のみならず、亜人やモンスターの男にも嬲られて、淫乱になりやすい体質にされたフローデにとって、ある意味では一番辛い選択とも言えます。

エンディングとしても分岐の対象で、「本番がなければ、どのような言動でも清楚であるのか?」という哲学的な命題にもなっています。

囚われた魔物の少女を助けたところで、怪しい女神と契約した対価は払わされるでしょうし、墜ちきった精神が元に戻るわけではありません。

導入が終わったら自由攻略

冒頭は、どのような世界観であるのかを示すイベントシーンです。
チュートリアル代わりに支持された通りに一定まで進めたら、後は自由に選べます。

魔物の少女はどんどん調教が進む

フローデが助けたいと願っている魔物の少女は、日数の経過によって調教が進んでいきます。
男たちにとっての商品なので、お楽しみを兼ねて、どんどん感じるように仕込まれていくのです。

初回プレイでは魔物の少女ラフレアを無事なまま救うのは難しく、周回プレイで合理的に行動する必要に迫られます。
もっとも、ラフレアが調教されてもHイベントが増えるぐらいで、基本的に「彼女のことは最終的に救えばいい」と考えたほうが良いでしょう。

『Ambrosia アンブロシア』にはミニゲームやミニイベントが豊富で、アイテム合成などの要素もあります。
無理に短期間クリアをせず、じっくりとやり込みをしたい同人ゲームです。

そもそも、「急いでラフレアちゃんを助けたい!」と、ロクに用意もせずに難易度が高いダンジョンに突っ込んでも、すぐにやられるだけ。

レベルと信仰度を上げて強化

フローデの強化は、戦闘を繰り返すことでの本人のレベルアップと、街や村における布教で信仰度を上げての神官ランクのアップの2つです。
前者はダンジョン探索で自動的に達成できますが、後者についてはスキル習得にかかわってきます。

どちらか片方だけだと、適正レベルのダンジョンであっても、かなりの苦戦を強いられるので、要注意です。

信仰度を上げることは単純作業の連続になってしまうものの、全体的に育成ゲームとしてよく練り込まれています。
神官ランクによってもゲーム進行が変化するため、好き嫌いをせずに活動したほうが上手くいくことが多いです。

長時間のプレイを助けるために、高速ダッシュ、高速戦闘、移動はワープ、街や村のマップも短時間で移動と、ストレスを感じさせない工夫が随所で光っています。

別の女神に魂を売った結果

ノイエという正体不明の自称女神に魂を売ったフローデは、これまでのライヒ信仰とは相反する考えに侵されていく羽目になります。
フローデ本人が自らの意思で契約した以上、どうなっても本望と言うべきでしょう。

むっつりスケベという己の中に秘めた本性を開放したフローデは、実に活き活きとしていて、ビクビクとしながら清廉な日々を送っていた時よりも明らかに幸せです。

完全に女神ノイエに従属して、本当の意味で身も心も捧げても良し、自分の本懐を遂げたら契約を見直すも良しと、プレイヤーの数だけ物語が綴られていきます。

本土から隔絶された孤島は、良くも悪くも自由な空間です。

青い空の下、近くにいる男を誘って、誰彼かまわず腰を振る、1人の少女。
心底楽しそうなフローデの勇姿を見ていると、細かい悩みがどうでもよく思えてきますよ。

フローデが神官として選ぶ道

同じ腰を振る男女の営みでも、女神に仕える巫女になれば、神聖な行為です。
スケベ神官という、新たなジャンルを切り開くフローデの道は、どこまでも続いています。

淫乱値の上昇でHな女の子に覚醒

Hイベントは、基本的にフローデの【淫乱値】の上昇で3段階に変化します。

1段階目は「ひっ! 何これ、嫌!」と嫌がって、2段階目になると「嫌なのに、どうして……」と体が反応、さらに3段階目では「いいっ! きたきたー!」と自分から積極的に楽しむ流れです。

ゲームが一定の進行をするぐらいのタイミングで、次の段階に入ります。

酒場のアルバイトのようなH要素があるミニゲームなどでも、淫乱値が高くなっていけば、おしゃぶりで接客する選択肢も出てくるのです。

中盤からは、いかにもスケベな人物が多そうなスラム街も登場します。
ボディペイント、娼館といった、まさに18禁ゲームのHイベントが盛りだくさんで、プレイヤーを全く飽きさせません。

『Ambrosia アンブロシア』は、とても自然にHイベントが発生します。
街中での軽いボディタッチから、盗賊や暴漢たちのアジトでの調教まで、「この場面なら、このイベントが発生するだろうな」という考えから入っていくので、満足度が高いです。

相反する教義に悩みつつも前に進む

ケルベス島はHイベントが多い場所で、フローデはどんどん染まっていきます。
フローデの親友を捕らえて、調教している商人の指図もあって、いたるところで男の集団に襲撃されて、監禁からの脱出というスパイゲームを彷彿とさせる展開も。

人間は、どこで何をしていても、慣れることが可能です。
とはいえ、フローデは女神に仕える神官で、その教義と使命に従う必要があります。

女神ライヒと女神ノイエ、その両方に仕える状態になったフローデは、どれだけスケベになっても、どこか余裕がある雰囲気です。

立派な教義ではあるが、敬虔な神官として奉仕したのに、何も助けてくれなかった女神ライヒ。
いっぽう、僻地で忘れられるほどの独特な教義だが、即効性のある加護を与えてくれた女神ノイエ。

状況に流された部分もあったが、最終的にはフローデ本人がどう決めるのか?

この『Ambrosia アンブロシア』のテーマ、神の食物、つまり神饌(しんせん)がどうなるのかは、プレイヤーに委ねられています。

フローデ育成と冒険のバランスが絶妙

フローデの豊満な肢体ばかり考えてしまうものの、硬派なイベントもあります。
行方不明の姉を探して欲しい、違法薬物の調査、ダンジョンの探索と、真面目なイベント、あるいはクエストも多いのです。

錬金術でアイテムを作って、釣りをして魚をゲット。
そういった、普通の経営シミュレーションゲームのような要素もあり、Hイベントとのメリハリがついているのが特徴です。

そもそも、『Ambrosia アンブロシア』では、フローデに秘宝を集めさせた後に、彼女自身も商品にしようと企んでいる悪徳商人などがいます。
見習い神官とはいえ、ただの小娘にすぎないフローデが対抗して、上手く出し抜くためには、使える物は何でも使うぐらいで、ちょうど良いですね。

どれだけ隙が多く、H経験を積んで体質が変わっても、フローデはれっきとした女神に仕える存在。
プレイヤーがきちんと育てれば、離島で大きな顔をしている悪徳商人ごとき、敵ではありません。

自分に正直に生きていくプレイ

離島という実質的なクローズドサークルで、自分の思うままに冒険しましょう。
色々な攻略を試せる自由度があるから、周回プレイもおすすめです。

親友を助けるための低日数クリア

一通り遊んで、無事にエンディングを見たら、ぜひ親友のラフレアを早く助けてみましょう。
日数管理が必要になるので、「布教活動とダンジョンの攻略をどのように効率良く進めていくのか?」がポイントです。

オープニングから一定の段階で進めると、多くの場所が解放されます。
そこから、いかに1日で密度の濃い内容を過ごすのか、あるいは、ラフレアの調教を先延ばしにできるのかが問われるのです。

大きな目的は「ラフレアの救出」なのだから、やっぱり一度は実現したいところ。

色々なアプローチでクリアできるように設計されているので、自分の考えでフローデを育ててみる楽しみ方もあります。
描き込まれたマップと、右側に表示されているフローデの立ち絵によって、離島を探索している臨場感がすごいです。

クエスト制のフリーシナリオRPG

『Ambrosia アンブロシア』は、TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)のように、自分が選んだクエストを達成していく形式です。

フィールドなどに強いボスがいて、それらを討伐していく要素もありますよ。

2019年8月下旬のバージョンアップによって、クリア後に遊ぶぐらいの難易度のダンジョンやHイベントも追加されました。
後日談のイベントも入っていて、これまでの集大成を見られます。
この時点で、しもばしら工房様は次回作の制作を進めていて、いかに手厚いサポートがあるのかを実感できます。

普通にプレイして約8時間という、商業作品に匹敵するボリュームと、全11種類の衣装は、毎日新しいプレイヤーをケルベス島に招いているのです。

SDキャラの手描きイラストで和む

ちょっとした場面で、SDキャラによる手描きイラストが表示されます。
シリアスな展開が続くだけに、たまに柔らかい表情を見せるフローデを見ると、かなり和みますよ。

見習い神官らしく、困っている人々のお願いを聞き、横道に逸れてリラックスするフローデは、まさしくケルベス島の住人の1人です。

無力な少女は、ケルベス島の女神ノイエの加護と、女神ライヒの教えを布教することで、どんどん力を蓄えていきます。
その代償として、スケベになっていき、自身の価値観すら歪んでいくものの、全ては自分にとって大切なものを守るため。

フローデはただの少女ではなく、女神ノイエの神意に従う者なので、彼女が行うHな行為は全て神に捧げられるべきAmbrosia(アンブロシア)です。