戦いには、勝利と敗北がつきもの。
ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―は、黒髪の美女が圧政を敷く帝国に反逆する物語です。
従来のRPGにはない、お互いに容赦のない奪い合いは、プレイヤーの選択と戦いの結果で決まります。
よくある帝国の圧政に反逆する物語
民衆を苦しめる帝国に対して、密かに転覆を企む『反帝国組織』に所属するハヅキ。
長い黒髪と豊満なボディで、その剣術を活かして、血塗られた道を歩んでいきます。
主人公は美少女の刀使い
西洋風の世界観でありながらも、主人公のハヅキは、日本刀を使っています。
『黒の死神』という二つ名で帝国側に恐れられる、暗殺者です。
完全武装の帝国兵を瞬時に切り捨てる力量から、その姿を見て、生き延びた敵はいません。
ハヅキはFカップの豊満なバストで、立ち絵のみならず、ドット絵ですら、その胸の膨らみが分かるほどです。
基本的に、主人公が強いので、体験版の冒頭のイベントでも、あっという間に敵を駆逐する彼女の勇姿を見られます。
ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―
オーソドックスなRPGのため、敵を全て倒していくことで、ハヅキを十分に成長させることが可能です。
エロゲーではありますが、「理不尽な展開によって、主人公が悲惨な目に遭うのは嫌だ!」という方にもおすすめできます。
分かりやすい凌辱物
テーマはNTRですが、実際には凌辱物といえます。
なぜなら、寝取られる男は添えられているだけに過ぎず、正直、「これなら寝取られても仕方ないのでは?」という流れになっているからです。
ハヅキの恋人は、エロゲ―の主人公みたいに目が描かれていません。
これは、プレイヤーに感情移入をさせないための演出で、性格としても没個性です。
この『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』は、お互いに殺し合う世界になっています。
ゆえに、プレイヤーの立場でも、「ハヅキがやられても当然」という整合性が取れるのです。
ハヅキが戦闘に敗れれば、抵抗できないまま、その体を好き放題にされる展開に……。
これは、お互いの生存競争です。
話し合って落としどころを探る、という生易しい話ではありません。
フルボイスで感情移入をしやすい
主人公のハヅキが、唯一の女キャラとして、頑張ります。
声優の柚凪さんのボイスがよく似合っており、フルボイスという豪華な仕様です。
体験版でも、かなりのボイスを聞けるから、さっそく遊んでみましょう。
RPGツクールVXAceで作られたソフトウェアだから、まず体験版で動作するのかどうかを確認する必要があります。
バージョンアップによる追加や修正があるので、DLsiteの登録ユーザーになっておくことを推奨します。
アサシンとして汚れ仕事に従事するハヅキは、かなりドライな性格です。
しかし、人の感性を失ったわけではなく、人を殺めることでの慟哭、いずれ自分の番がくるという恐怖に苛まれています。
裏稼業ながらも、身持ちが固いハヅキが、どんどん淫乱になっていく様は、まさに必見です。
依頼の達成状況で物語が変化
請け負った依頼を達成できたかどうかで、物語が変わっていきます。
反政府組織の一員なので、負けました、では済まされません。
レジスタンスは勝つことが全て
体制に反逆しているレジスタンスは、毎月の安定収入を期待する人に向いていない職場です。
主人公のハヅキは、その腕前から目撃者を全て消しており、ゲーム開始時にはまだ面が割れていません。
レジスタンスを指揮している人物も、市井に溶け込んでいます。
表の顔を持ちながら、同時に裏で帝国の部隊や、周辺諸国の要人とも接触する。
そんな危ない橋を渡っているだけあって、1回の任務失敗で追い詰められてしまうのです。
ハヅキに任される任務は、凶悪なモンスターの蔓延るダンジョンの制圧、要人の暗殺と、どれも危険。
負ければ、モンスターの苗床、あるいは、敵から辱めを受けることに……。
帝国の視点では、ハヅキは仲間を殺している怨敵でしかなく、倒した後に好きにするのは当然でしょう。
帝国に寝返るのも1つの生き方
ハヅキも女なので、恋人のため、とあれば、帝国側についてもおかしくありません。
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』は、その結果のままに進んでいくのです。
プレイヤーの選択や行動によって、帝国の尖兵となり、かつての仲間であるレジスタンスを始末していくルートにも突入します。
物語の展開に説得力があるのが、このゲームの最大の魅力です。
そもそも、ハヅキが反政府勢力にいる理由が、苦しんでいる民を解放するためで、個人で背負うには重すぎます。
1人で行える範囲では強い戦士と言えるものの、組織力を活かした帝国に膝を屈する可能性が高いのです。
とはいえ、これまで散々、帝国兵や要人を暗殺してきたハヅキは、仮に帝国側に寝返っても、まともな扱いを受けません。
非処女でなくなれば色事の任務も
完全にダークな世界に生きているハヅキは、まだ処女です。
素性を隠しているので、帝国に普通の家があって、そこに善良な一般市民を装って、潜伏しています。
そのため、非処女になるのかどうかが、1つのターニングポイントです。
たとえば、レジスタンスとしての任務に失敗すれば、敵に捕まって凌辱されます。
一度そうなったら、敵の要人に対して直接的なハニートラップを仕掛けるルートに進んでいくのです。
プレイヤーの選択によって、処女のままクリアできます。
汚れ仕事をしながらの純愛プレイと、手段を選ばずに帝国を打倒するプレイ、さらに罪悪感で快楽に溺れていく帝国ルート。
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』は、周回プレイで長く楽しめる、エロゲ―の傑作です。
恋人を裏切っていく背徳感と堕落
NTRとして、恋人が知らない間に穢されていくストーリーです。
ハヅキ自身も、表の世界で病やけがに苦しむ人々を救っている恋人と立場が違うことをよく自覚しています。
住む世界が違うことでのすれ違い
細かい日常シーンでも、ハヅキの音声や立ち絵によって、その心情がよく分かります。
本人も、清廉潔白である恋人にどう接するべきかで悩んでいて、大人の付き合いであるのに未だに肉体関係はない有様です。
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』の冒頭では、暗部としての敵兵の殺害と、街で市民の顔による恋人の家への訪問と、二面性を上手く表現しています。
幸せを感じながらも、「住む世界が違う」と結論が出ているジレンマ。
結局のところ、どれだけ正義があろうとも多くの人間を殺めてきた自分が普通の幸福を続けられず、中途半端な状態をズルズルと続けているのです。
恋人とどこか遠くへ逃げたくても、今度はレジスタンスの仲間が気になるうえに、彼らへの裏切りになってしまう泥沼に……。
圧政からの解放と称していても、暴力と破壊で通す意味では、帝国とたいして変わりがありません。
奪う者は奪われて当たり前
武器を手にしたこともない市民や村人は、守られるべき存在です。
しかし、自らの意思で人を傷つけられる武器を手に取り、敵とはいえ人を殺めているのであれば、自分が同じことをされても文句は言えません。
主人公のハヅキは、完全に後者であって、どのような扱いをされても自業自得です。
そのため、まともな感覚を残しながら、ひたすらに修羅道を進む少女には、どうあがいても明るい未来は待っていません。
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』は、純真な女の子が穢されていく話とは一味違う、どの登場人物も道を外れている世界。
ただ1人、ハヅキの恋人だけ、善良な市民として、多くの人々から慕われているのです。
もちろん、ハヅキも、必要以上に、レジスタンス以外の人と関わりたくありません。
体験版で描かれている、やむを得ない事情によって、運命的に親しくなった次第です。
どこまでも墜ちていくハヅキ
人は、どんなことにも慣れます。
帝国兵などの敵に負けての道具扱いや、現実を忘れるために進んで快楽に溺れていくハヅキ。
路地裏でキメて乱れる、スラムの宿でどんどん男をしゃぶる少女には、清楚の「せ」の字もありません。
恋人は仕事ではともかく、自分からスラムのような危険地帯に足を踏み入れることはなく、ずっと彼女の痴態を知らずに生活します。
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』で墜ちていくハヅキは、冒頭の凛々しい姿から、男に媚びて、全ての穴を使わせる最底辺の存在に成り下がっていくのが見物です。
本当に容赦なく堕落していき、最終的には人としての尊厳すら失われます。
用意されているHイベントは、その大部分が凌辱で、とても分かりやすい内容です。
乱交、強要されて交わる、といった、敗者にふさわしい退廃的なものばかり。
ハヅキの状態によって反応が変わる
決して表に出てこない裏稼業なのに、清楚な美少女。
この設定をしっかりと活かしたイベントの数々は、一気にプレイしたくなる面白さです。
初期は刀を持った凛々しい女の子
白のシャツと黒のジャケットに、赤いミニスカート。
ハヅキは、その豊満な身体を示しながら、立ちはだかる敵を切り捨てていきます。
戦闘シーンは、他のRPGと同じで、左側に敵の群れ、右側にハヅキが表示されるのです。
コマンド選択によって、お互いに攻撃などの行動を繰り返していき、先にHPがなくなったほうが負け。
ただし、エロゲーなので、ハヅキの状態によっては自ら【挑発】して、戦闘中の敵キャラからH攻撃を誘発することも可能です。
初期のハヅキは、間違っても自分から男を誘う女ではなく、冷徹に愛刀を煌めかせます。
ところが、戦闘中に弄られて、挿れられるか、敗北して凌辱されるかで、徐々にスケベに変わっていくのです。
嫌がりながらも墜ちていき、しまいには全裸でスラム街を徘徊するのも厭わない、という容赦のないストーリーが、『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』。
街のNPCによるセクハライベント
ハヅキが住んでいる街には、ノン・プレイヤー・キャラクター、所謂NPCが多くいます。
品格や教養の差があって、中流よりも上の住宅街ではまともな市民が、逆にスラム街では犯罪者やそれに近い連中がうろついているのです。
帝国に屈して、彼らの性欲処理のために生きる状態になった場合、ハヅキには奉仕することしか許されません。
下着姿や、全裸で街を徘徊する姿には、『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』のスタート時点の気高い様子は全く残っていないと、思わされます。
街のフィールドでは、ハヅキの立ち絵の他に、NPCの会話でメッセージフェイスがつく場合もあります。
恥ずかしがるハヅキや、嫌がるハヅキをしっかりと見ることが可能です。
服装による立ち絵の変化で、常に新鮮な気持ちのプレイを行えます。
全裸での徘徊は危険がいっぱい
NPCは、ハヅキの格好でも反応が変わります。
通常の服装よりも襲われやすくなって、Hイベントが発生しやすくなるのです。
不衛生で汚く、そこらへんに人骨が転がっているスラム街ですら、全裸でうろつく女はいません。
鞘に入った刀だけ片手に持っている姿は、かなりシュールです。
服装を変えてみると、同じNPCでも台詞が変わります。
普通の街では、当然ながら、裸になっていくほどに貶されていき、それまでのハヅキとは違うのだと思い知らされることに……。
たとえば、酒場では、客の前にビールのジョッキ、料理が盛り付けられた皿など、小道具も置かれています。
そこで生活している人々がいることを感じながらも、プレイヤーが操作するハヅキが淫らに男をどんどん咥え込んでいく日々です。
プレイしやすいゲームシステム
プレイヤーに優しいゲームシステムで、難易度も選択できます。
周回プレイによって、ぜひハヅキの恥ずかしい姿をコンプリートしてみましょう。
難易度の選択と周回プレイで挑戦
難易度は、【イージー】と【ノーマル】の2つです。
基本的に【イージー】のほうが敵を倒しやすくなるため、特にこだわりがなければ、こちらを選ぶと良いでしょう。
【ノーマル】にも敵が多いメリットがあって、きちんと倒すのならば、むしろ後々の戦闘が楽になります。
たとえば、Hアニメ24種と、イベント時のボリュームが豊富であることも、『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』の特徴です。
DLsiteでも、レビューによって満足度の高さが分かります。
周回プレイとして、「強くてニューゲーム」「ギャラリーなどのエクストラ」「自爆コマンド」の3つが解放されます。
特に、最後の「自爆コマンド」が便利で、面倒な戦闘をカットして、すぐに敗北イベントを見られる、親切設計です。
結果によるルート分岐が秀逸
ハヅキの行動は、そのまま他のキャラたちに影響を与えます。
反帝国軍、あるいは、帝国側のどちらにいるのかで、登場するダンジョンやイベントが変わることも、このゲームの魅力です。
ステータス画面のミッションを確認すれば、次の行き先が分かります。
各種スキップ機能、ボイスOFF、Ctrlキーによる早送りなど、快適なプレイをするためのシステムが豊富に実装されているから、とても快適です。
陰惨な殺し合い、凌辱であるものの、違和感のない自然なストーリー展開になっています。
どちらも真剣で、他の街のキャラクターたちも、それぞれの生活を営んでいるのです。
Hシーンでは、恋人の目の前でプレイするといった、NTRもあります。
もっとも、普通の生活をしている恋人との接点が少なく、自堕落にやりまくる、といった内容が大半です。
攻略チャート有ですいすいと進む
『ディストピアの略奪者 ―The weakest go to the wall―』に攻略チャートが付属しているので、初回プレイでも、自分が望むイベントをすぐに見られます。
この気配りはとても嬉しく、1回クリアすれば、後は「強くてニューゲーム」ですいすいと遊べる環境になっているのです。
マルチエンディングで、だいたい、ハヅキに救いはありません。
なにしろ、少女が墜ちていく物語なので……。
でも、だからこそ、本来なら不可能な壁をぶち壊して、自分の想いを貫けた時の感動は、他のゲームを大きく上回ります。
エロの進行度で反応が変わっていくハヅキは、微に入り細を穿つ演出によって、宝石のような輝きです。