コクハクゲエムに参加した悪女3人!本命の先輩に告白するまでの4日を耐え抜け!

フィクションで多い、「嘘の告白によって、弄ぶ」というゲーム。
現実でやれば、カースト上位も転落しかねない行為ですが、今回は大きな騒動になります。
3人の女子が競い合うコクハクゲエムは、主人公の純愛を打ち砕くことに……。

アドベンチャーによる色仕掛け

今では珍しい、アドベンチャー形式。
主人公の視界が表示され、画面の隅に各パラメータがあって、選択肢も表示されます。

まだイジメではない段階だから気楽

誘導されて告白した主人公は、桐島舞夏(きりしま まいか)から馬鹿にされました。
むろん、ひどい所業であるものの、彼女としては、それ以上の行動をする気はゼロ。

だが、ある日、舞夏が逆に告白したら、主人公に断られました。

陰キャに振られた彼女は激怒して、『コクハクゲエム』を提案。
同じ女子グループの倉石凛(くらいし りん)、島崎あおい(しまさき あおい)の2人との競争に……。

しかし、主人公は「部活の先輩である、四方田汐里(よもだ しおり)に告白しよう!」と決意したばかり。

色仕掛けで迫りくる悪女3人に耐えて、憧れの先輩と両思いになれるのか?

主人公が我慢すれば振り切れる誘惑

『コクハクゲエム』は、幸いにも、女子が1人ずつで誘惑してきます。
集団で来られたら、陰キャの主人公は、一溜まりもなかったでしょう。

とはいえ、元凶の桐島舞夏だけを見ても、学校の中でも上位の人気を誇っている美少女。

舞夏はFカップの巨乳で、当然ながら、その武器を活かした誘惑です。
男子に慣れているため、童貞で奥手の主人公が、自分で扱かずに射精してしまうほどの色仕掛け。

だけど、ゲームシステムとして、主人公が早めに拒絶すれば、その場は乗り切れます。

このゲームは、「主人公に告白させる」という地点が、ゴールです。
ゆえに、悪女たちは、「他のクラスメイトを扇動して、イジメる」のような行為をしません。

純愛値と体力が尽きたらお終い

『コクハクゲエム』のポイントは、2つ。
四方田汐里への想いを示すゲージ、【純愛値】。
それから、特定の行動で消費される、【体力】です。

純愛値は、単純にHP。
悪女たちの誘惑でどんどん減っていき、ゼロになった時点でゲームオーバー。

いっぽう、体力は、「悪女の拘束を振りほどく」のような行動で必要。

主人公が色仕掛けに引っかかるほど、ガリガリと純愛値が減っていきます。

そもそも、ヤリたい盛りの男子校生が、一番女として魅力的な女子校生に誘われたら、イチコロです。
本能を必死に押しとどめているのは、ひとえに「汐里への想い」。

その防波堤が崩れたら、柔らかい女体と、たまらない香りで、夢中になってしまうだけ。

コクハクゲエム

タイプが違う悪女3人に溺れよう

『コクハクゲエム』は、各ヒロインの設定によって、独自性を出しています。
「全員がいてこそ、意味がある」という状態で、常に落ち着ける環境。

ギャルの霧島舞夏がそもそもの発端

告白ゲームの発案者、桐島舞夏は、典型的なギャル。
人付き合いは良いものの、「童貞の主人公を揶揄い、笑い者にする」という腹黒です。

ちょうど文化祭の直前で、クラス内のヒエラルキーを利用しての、同じ班へ……。

舞夏については、必ずしも非処女とは限りません。
男子の知り合いが多く、その気になれば、すぐ彼氏を作れる立場ですが。

プライドが高く、「自分は美少女である」と自覚しているタイプ。

今回は、「主人公を惚れさせて、自主的に告白させる」というゲームゆえ、搦め手は用いず、かなりストレートな誘惑です。

倉石凛は援交しまくりの清楚系

桐島舞夏のクラスメイトである倉石凛は、一見すると、大人しくて優しそう。
奥手そうに見えるものの、舞夏と同じグループにいる時点で、中身はお察し。

中年男を相手に春を売って、お小遣い稼ぎ。
貞操観念がゼロの、清楚系ビッチです。

学校で人気者の舞夏がフラれたことで、主人公に興味を持ち、『コクハクゲエム』に参加しました。

とっくに貫通済みの女子とあって、凛の誘惑は「男心をくすぐる」という手口です。
ムサい中年男と行っているだけに、恋愛感情を持っていない主人公にも、あっさりとキスを行ってきます。

舞夏が「処女くさい色仕掛け」に対して、凛は「本気で相手を惚れさせる」の姿勢。

純粋だけどパワー系の島崎あおい

扱いが難しい、幼馴染。
『コクハクゲエム』においては、スタイルは良いが、威圧的な長身に。

「島崎あおい」は、プレイヤーが感情移入をしやすい幼馴染の強みを消しています。
好みの問題ですが、「線の細い美少女」が支持される状況では、あまり人気が出ないでしょう。

一歩間違えれば、「腕力で主人公を従わせる」となりかねません。
そのため、「実は、主人公に好意を寄せている」の設定を付け加えました。

乱暴な言動で、「主人公に距離を置かれていた」としても、全く違和感がないキャラですね。

憧れの先輩、四方田汐里も、見るからに陰キャ。
プレイヤーとしては、他の悪女3人の誰かに魅力を感じます。
だが、主人公に寄り添い、辛い時に励ましてきたからこそ、彼は魅かれているのです。

真の愛は陽キャ女子に勝てるのか?

『コクハクゲエム』は、陰キャによる、陽キャへの抵抗です。
約1名は本気であるものの、遊びの女子3人から逃れて、先輩に告白する日まで頑張りましょう。

部活の先輩に告白するまでの4日間

活動日の都合でしょうが、4日を持ちこたえる必要があります。
プレイヤーは主人公の男子と同じ視点で、悪女3人の誘惑を断り続けるのです。

告白する先輩を含めて、4人のタイプが違うため、プレイヤーは冷静に判断できます。

面白いのが、女子グループの中でも、それぞれに思惑が違うこと。
嘘コクは共通していますが、心中を覗けば、お世辞にも「仲が良い」とは言えず。

結局のところ、マウントの取り合いです。

言い出した桐島舞夏は、自分のプライドを取り戻すのに必死。
倉石凛は、気楽な立場で、「舞夏よりも価値がある」という事実を証明したがる。
島崎あおいは、秘めていた想いを成就する、絶好の機会。

三者三様ですが、やることは色仕掛けです。
女子校生の身体や、男子の気を引く言葉によって、「自分に告白させよう」と企みます。

現実には「どう考えても無理」の連続

初日はともかく、後半の誘惑を振り切るのは、現実的に不可能です。
それを言い出したら、『コクハクゲエム』が成り立ちませんけど……。

女子の見栄の張り合いは、男子には想像できない世界です。
まして、表向きは同じグループだが、心の中では相手を馬鹿にしている、ギスギスした集団では。

「意志が弱く、パッとしない男子」
冒頭のやり取り、女子たちの会話を見る限りでは、学校で人気があるとは思えません。

人気スポーツで目立っているか、容姿が良い、話術に長けている陽キャとは違い、「あいつと付き合えば、自分のランクが下がる」という扱い。

だからこそ、友だち2人に、フラれる場面を見られた桐島舞夏の屈辱は、筆舌に尽くしがたい話。
「こっそりと、オッパイを見せる」「エロ自撮りを送る」から、どんどんエスカレート。

意地になっていく女子が生々しい

桐島舞夏が、もしも女子2人を呼ばずに、主人公に告白した場合は、イジメに発展した可能性が高いです。
「男子にフラれたことがない」という自信を砕かれ、目撃者がいなかった場合、「とにかく、あいつを潰す!」と逆恨みしたでしょうから。

その意味では、倉石凛と島崎あおいの2人が陰にいてくれて、助かりました。
前述したように「あおい」は主人公に惚れているため、舞夏が言い出したら、率先して止めたでしょうけど……。

ともあれ、女子3人の誘惑合戦は、「他の2人に負けたくない!」と過激になる一方。

好きでもない男子に対して、親しい女子にマウントを取るため、女の武器をフル活用。
制服越しのオッパイは、理性を溶かすのに役立ちます。

友人と競い合うからこそ、普段では考えない行動も……。

分かりやすく興奮するシチュ

誰もが通う、朝から夕方まで授業を受ける学校。
不純異性交遊を禁止される場だからこそ、背徳的なHです。

学校の片隅や教室で誘惑される快感

『コクハクゲエム』の誘惑は、「文化祭の準備」といった、スキマ時間で行われます。
序盤は周囲にバレないように気を遣っているものの、どんどん過激に。

他の生徒もいる教室、荷物置き場になっている片隅など、人けがない場所で、悪女3人がそれぞれに誘惑。

「教師の言うことに従うべき生徒が、他の生徒から隠れて、こそこそと淫靡な行為に耽る」

生徒だけの人間関係で、悪女3人がアプローチしている間は、一切の邪魔が入らず。
一部のイベントを除いて、「他の人がいない場所へ」と誘ったのでしょう。

思春期の女子は、身体と香りが最高です。
本来なら、意識して男を遠ざけるのに、正反対に誘ってくる状況。

背景が描き込まれていて、よく雰囲気が出ています。
キャラの立ち絵が表示されることで、「自分は学校にいる」と錯覚するほど。

相思相愛の先輩に告白する直前

図書部の先輩である、四方田汐里。
4日後に告白する理由は不明ですが、「次に会えるタイミング」なのでしょう。

文化系は、体育会系の部活とは異なり、週2日ぐらいの活動が珍しくありません。
普段は図書係がカウンターにいて、返却された本を戻しているでしょうから。

まあ、図書部に大きな意味はなく、冒頭で主人公と汐里が話すだけ。

登場する女子たちは、制服と呼べない、ラフすぎる格好。
ここら辺は、「実在する学校と間違われるデザインだと、訴えらえる」から。

商業ブランドの場合は、現実では不自然すぎる乳袋や、戦隊ヒーローのようなデザイン。
この『コクハクゲエム』は、上着を脱ぎ、ネクタイやリボンを外した感じです。

それでも、「白シャツをスカートに入れない」「胸元のボタンを外している」と、個性を出していますね。

主観視点だから臨場感たっぷり

アドベンチャーゲームは、比較的作りやすい形態です。
しかし、フラグ管理や、背景、キャラの立ち絵、ボイスと、色々な素材を用意しなければいけません。

『コクハクゲエム』は、1周60分ぐらい。
ボリュームとしては、大きいほうです。

このアドベンチャーには、以下の2種類があります。

  • 主人公を含め、話している人物の立ち絵が表示される
  • 映っている画面が「主人公の視界」

この同人エロゲは、後者の主観視点です。
立ち絵が表示されるだけではなく、「迫られてアップ」のように、ダイナミック!

告白する先輩は置物で、ヒロイン3人がHイベントを担当します。

背徳感あふれるが後味スッキリ

「好きな女子がいるのに、暇潰しで遊ぶ悪女に屈する」
情けなく射精して、真面目な主人公は、先輩に罪悪感を抱くまでがテンプレ。

敗北シーンは全15種類

基本的に、悪女3人の誰かに負けます。
【純愛値】がゼロになった時の女子が、勝利者です。

単純に、女子3人と4日間をかけた、12種類。
「自宅で行うオナニー」を除いて、射精したらダメ!

これに、特殊エンディングを加えて、15種類の敗北シーンです。

分岐の台詞パターンは、約270種類。
実際に誘惑しているかのように、リアリティのある誘惑が繰り広げられます。

最終的に本番まで行われる色仕掛けは、きっと童貞の主人公を食い尽くすでしょう。
女子3人が波状攻撃してくる日々で、どんどん先輩への想いや、体力を削られていきます。

誰かのターンで心身が尽きたら、告白するはずの先輩を忘れてしまうほどの快楽へ……。

ENDまで見てコンプを狙おう

『コクハクゲエム』は、END名が表示された時点で、「回収された」という判定。
途中でゲーム終了をした場合は、【シーン回想】に反映されず。

女上位が貫かれており、主人公が上位になる展開はなく。
また、悪女3人への報復も、一切ありません。

「彼女がいるのに、遊び目的の悪女3人に逆NTR」

主人公は、まだ告白していないため、もっとマイルド。
同じ教室で学ぶ女子たちに誘惑されて、理性を大根おろし♪

ブラと制服を通しても、オッパイを押しつけられたら、まず耐えられません。
「彼女を裏切る」というわけでもなく、「好みの悪女で童貞を捨てられれば、ラッキー!」ぐらいの明るい雰囲気です。

「憧れの先輩」が一番のキャスティング

主人公に感情移入することが、『コクハクゲエム』では希薄。
その外見は全く出てこないため、プレイヤーにとって、「自分が登場人物である」と思い込みます。

したがって、作中の主人公の【純愛値】や【体力】が尽き、敗北シーンになった後も、温度差が……。

主人公が、「告白する予定の先輩を裏切ってしまった」と落ち込むか。
「――のことが好きだ!」と心変わりするか。

そういった、道を踏み外したままで暴走する中、プレイヤーは神の視点でやり直し。

図書部の先輩、四方田汐里は、主人公にとっての一番です。
ところが、プレイヤーは「抜き目的」で遊んでいるため、深く考えません。

「主人公の性癖、延いては人生が歪んでしまったのに、プレイヤーは背徳的なシチュを楽しむ」

このミスマッチは、非常に面白いです。
良い意味でお芝居になっており、罪悪感を覚えず、お手軽に逆NTRを味わえます。