「密かに思っていた幼馴染が、放課後にクラスメイトの男子と交わっていた」
衝撃的な、NTR展開。
サキュバスアカデミアの始業のベルが、今、鳴り響きました。
異世界と交じり合った学園
これは、夢。
現実との境界線が消えていく中で、あなたは必死に足掻くだけ。
正体を現した幼馴染と衝撃的な光景
ここは、生徒たちが通っている学園。
思春期の男女には、「惚れた腫れた」がつきもの。
主人公の一ノ瀬青児(いちのせ せいじ)は、空き教室で向き合う男女に気づきます。
どちらにも覚えがあり、女子のほうは、何と幼馴染で、好意を寄せている、綾瀬歩夢(あやせ あゆむ)でした。
いつも積極的な、第二学年のテニス部。
見るからに明るそうな彼女が、青児のクラスメイトである男子に告白され――
歩夢は、いきなり男子の下半身に触りながら、制服を脱ぎ始めて、尻のように大きなオッパイと、股間の割れ目を剥き出しに。
彼女のほうから、いきなり襲ってきたことで、覗き見している主人公だけではなく、当の本人も驚くばかり。
それが、全ての始まり……。
夢に浸食されたことで異空間に変貌
サキュバスは、夢の中で人と交わり、その精を奪う悪魔。
夢魔とも呼ばれており、多くは「現実での戦闘力はゼロだが、夢の中では絶対的な存在」です。
綾瀬歩夢は、一ノ瀬青児を好き。
であるにもかかわらず、告白してきた男子を逆レ○プ……。
そう。
この学園は、何らかの理由で夢に浸食されていて、歩夢はサキュバスの1人でした。
あまりに異常すぎる光景で、自分の正気を疑う一ノ瀬青児。
悪びれない歩夢は、サキュバスの姿になり、いつものように話しかけてきます。
たった今、自分の目の前で、クラスメイトが搾り殺された直後です。
もし、あなたがその立場ならば、「泣きながら命乞いした男子をテクノブレイクさせた幼馴染」に対して、どのように接しますか?
彼女たちに悪意はなく搾精するだけ
この『サキュバスアカデミア』は、スタート時点から、敗北が約束されています。
そして、「自分が助かる」という未来は、1つもありません。
少なくとも、謎の存在であるプフクス――単なる呼び名だ――によれば……。
夢と混ざり合った学園は、もはや「森の中に、教室の椅子や机、廊下が点在している」のように、カオスすぎる状況です。
「サキュバス……。あいつらに、泣き落としも、説得も効かねーよ! お前は死ぬんだ。でも、上手くやれば、他の奴らは助かるかもしれない」
プフクスは、「お前の知識を次の主人公に引き継がせる」と約束。
選択の余地がない一ノ瀬青児は、迷路のように入り組んだ空間を進み、まだ生き残っている生徒たちと出会うことに。
綾瀬歩夢は、サキュバスだった。
ならば、他に女子生徒に化けた奴らがいるかも……。
その疑心暗鬼の中で、他に生き残っていた生徒と話し合い、さらに探索を進めていく主人公。
果たして、その行く末は?
夢魔とのセックスは確実な死
夢に浸食された学園は、サキュバスの支配下です。
残念ながら、生身の人間に、勝ち目はありません。
サキュバスをHで満足させよう
「夢魔とのセックスは、確実な死」
冒頭のイベントで、プレイヤーも理解している事実。
それゆえ、「いかに、サキュバスのお相手をしながら、死ぬまでに満足させられるか?」が焦点です。
ゲーム的には、【マドロミ】という、まだ世界に馴染んでいない雑魚もいます。
こちらは、「上手くムードを高めて、最高潮で射精すれば、元の世界へ帰ってくれる」という存在。
けれども、サキュバスとのHは、成功しても失敗しても、搾り殺されるだけ。
元々、いつも近くにいた女子生徒が、いきなり本性を現し、性的に襲ってくるのです。
バトルファックとして、かなり異質。
物理的に攻撃するのではなく、逆に胸を揉むわけでもなく、ひたすらに彼女たちを喜ばせます。
そのために、「逆レ○プされている自分が、どのような態度をとるべきか?」を考えていくのです。
しかし、忘れてはなりません。
雑魚のマドロミですら、「もう飽きたから」という考えで、主人公を搾り殺せることを……。
3つのスタイルを使い分けろ!
『サキュバスアカデミア』の醍醐味は、3つのスタンス「怯え・抵抗・従順」による、夢魔を喜ばせていく戦術性です。
たとえば、【怯え】のコマンドであれば、「た、助けてください……」と涙ながらに訴えつつも、搾られていきます。
最近のRPGと同じで、【ツリー形式】による、プレイヤーの選択。
必ずしも、1つの系統にこだわらず、「抵抗メインだけど、夢魔の洗脳に対応するため、従順もフォローするか」という方針も可能です。
装備は、現実の学生らしいアイテムだけ。
間違っても、「勇者の剣」のような武装はありません。
戦闘中には、尽きたら死亡する【LIFE】と、精力を示す【EP】の2つが重要。
「EPが最大になったら射精で、それによってLIFEが減る」という流れ。
「射精で、ムードを高める」という駆け引きは、バトルファックならでは。
受け身でありながらも責めるH
お互いに【特殊スキル】を発動させ、「大ダメージを与える」「ダメージを一定だけカット」と、熱い攻防を繰り広げます。
特に、女子生徒に扮していたサキュバスとのHは長期戦で、戦術レベルの行動が欠かせません。
相手の行動パターン、好みを知るためには、初戦で満足してもらうのは、難しいでしょう。
焦らずに、じっくりと攻略を進めていくのが吉。
プレイヤーが慣れていない初周は、「優しい難易度」を選ぶことをオススメします。
いきなり高難易度にすると、激ムズです。
人知を超えたサキュバスによる、淫らな夢。
現実と交じり合ったことで、生徒たちに逃げ場はありません。
巻き込まれた主人公は、ステージ上のギミックで戦闘を回避して、アイテムを集めつつ、自分と因縁がある女子と対面します。
サキュバスの姿になった彼女との、甘く蕩けるようなセックス。
まさに、命を懸けた、最初で最後の快楽です。
幻想的な雰囲気で没頭できる
数ある同人エロゲの中でも、ここまで「セックスとは死である」と断言したものは、初めてです。
そして、グラフィック、テキスト、BGM、システムの全てが、幻想的。
サキュバスと夢のような時間
教室、理科室、プール、グラウンド。
どれも、学校の生徒たちが、日常的に利用している施設です。
何の変哲もない、使い勝手だけを考えられた設備。
ところが、『サキュバスアカデミア』という異世界に変貌したことで、驚くべきフィールドに!
「さっきまで話していたクラスメイト、部活の仲間が、次の瞬間には死んでいる」
ゾンビ映画でよくある、絶望的な状況。
バトルファックでは、大きく表示された夢魔との真剣勝負に。
主人公は彼女を楽しませて、満足させるだけ。
普通なら、勃起しなくなるほどの恐怖。
しかし、夢の中は、夢魔たちのホームグラウンドです。
チンチンを持っている男の本能を刺激され、現実ではあり得ないほどの快楽に染められていきます。
ゲームとしての完成度が高い
「上手に敗ける」という、M男ゲーにありがちなシチュが、ハイセンスによって昇華。
とにかく、芸術的です。
例えるのならば、「死への憧憬」「最高の悦楽とは?」という哲学への回答。
さらに、『サキュバスアカデミア』はゲームシステムが秀逸!
「1回戦った雑魚は、ギミック発動で回避」のように、ユーザーフレンドリーです。
単純に、「シンボルエンカウントの敵を避ける」としない判断が、本当に素晴らしい。
何よりも、独自のバトルファックは、「女の子上位でありながら、白熱した戦闘」を成り立たせています。
他の同人誌、エロゲからの豪華ゲストキャラも、異世界からの【ノトーリアス】として大活躍。
ただ、「隠しボスがいますよ!」ではなく、「エンディング分岐に関係」と、本編に絡めています。
これだけ力を入れた作品で、他のサークルを巻き込んだ事例は、初めてかもしれません。
「死に方を選択する」という発想
メメント・モリ。
「自分がいつか、必ず死ぬことを忘れるな」という、ラテン語の言葉です。
『サキュバスアカデミア』は、どこまでも美しい世界。
まるで、人という器に入りきらないから、命の火が消えるような……。
とはいえ、同人エロゲで深く考えても、仕方ないですね!
「主人公をどんどん交代していく」
これは、TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)では、よくある話。
けれども、それを再現した『ウィザードリィ』ですら、キャラメイクから始めるのに……。
忘れていましたが、同人エロゲは18禁です。
それゆえ、「あえて死を肯定しつつも、皆を助けるため」という展開も、アリです。
現代ファンタジーと呼ぶべき、なろう小説と同じシチュ。
でも、『サキュバスアカデミア』では、絶対的な夢魔に服従していくだけ。
サキュバスの原点へ回帰
「男を搾り殺し、ナチュラルに見下している」
このタイプの夢魔は、下記の3つの作品でも、登場しています。
サキュバスクエスト
Succubus Questは、今回の『サキュバスアカデミア』の原点となりました。
ファンタジー世界で、こちらはお互いに前戯、本番を行う、バトルファックです。
エロなのに、高尚な雰囲気が漂っており、とても上品。
幼馴染オリビアを助けるため、夢魔エストを追いかけていく。
使い魔ルヴィッサと出会い、信じていた友に裏切られる……という、王道ストーリーです。
現実と同じように、キス、甘い言葉でムードを高めつつ、相手の感度もチェック。
ひたすらに、敵キャラへご奉仕。
2006年の発売から、今だに愛されている、サキュバスの殿堂。
程よい劇画調で、他の同人エロゲにはない、愛に満ちた空間です。
サキュバスプリズン
こちらは、「現実に潜んでいる、サキュバス三姉妹に囚われた」という状況です。
狭い一軒家の中で、ひたすらに夢魔のご機嫌を取りつつ、脱出を目指しましょう。
『サキュバスプリズン~淫魔の巣食う一軒家~』は、有料DLCを入れれば、声がつきます。
別に「夢と現実が混ざった」というわけではなく、仮に主人公が逃げられても、被害者はどんどん増えていくのです。
「男の精が餌になる」という共通点はあれど、『サキュバスアカデミア』よりも残酷です。
セックスで満足することなく、どれだけ被害者が出ても、彼女たちは居座ります。
何の助けもない主人公は、人間が勝てない夢魔から逃げ惑い、この一軒家から逃げ出すのみ。
サキュバス戦記
色仕掛けで、この『サキュバス戦記』の右に出る者はいません。
オッパイ星人が大喜びの、巨乳ばかり。
本格的なシミュレーションで、「主人公を除いて、どんどん搾精され、犠牲になっていく」という叙事詩。
サキュバスは見分けがつきにくく、安全な街の中にも潜んでいます。
安易にHシーンを見ていると、「後半になったら、強化された敵ばかりで、こちらはヨワヨワ」という無理ゲーに……。
敵にトドメを刺す直前に、「ほら、オッパイだよ♪」「おマ○コしよ~♥」と誘ってくるのが悩ましい限り。
ありそうでなかった、「お互いに軍勢を揃えた戦争」の『サキュバス戦記』には、巨乳のお姉さんだけではなく、ロリも多くいますよ?
夢日記を思わせる世界
「夢と現実が混ざり合った」という説明で、思わず納得するフィールド。
『サキュバスアカデミア』は、夢魔たちが主役です。
アペンドも好調
『サキュバスアカデミア アペンド ―千変狐と自宅巫女―』は、アペンドです。
遊ぶためには、『サキュバスアカデミア』の本体が必要となります。
有料DLCでありながら、他の同人エロゲが買えるぐらいの値段。
しかし、東洋の神秘的な雰囲気と、【念写】という新たな技能で、再び夢魔との対決を楽しめます。
『サキュバスアカデミア』の【MODシステム】からも、「より拡張性があるゲーム」として作られたことを読み取れます。
同人エロゲは、だいたい「この作風」というブランド化です。
SQDT様による、次の動きから、目を離せません。
併せて購入すると、けっこうな金額ですが、それだけの価値があります。
童貞の主人公を犠牲にし続ける
女体を知らない童貞たちが、次々と倒れていく、『サキュバスアカデミア』。
極限状況で狂っていく生徒や、その中でも自分の野心だけを考える生徒。
パニック系のホラーとして、古典のような作品です。
「操作している主人公すら使い捨て」の群像劇は、異なる存在との相互理解の難しさを感じるほど……。
ドラマチックであるものの、ゲーム内容は一本道です。
本編では「その主人公に因縁がある女子との対決」になっており、好きな戦術でプレイできます。
群像劇のネックである、「プレイヤーに読ませるだけ」という点を解消しつつも、限られたリソースを無限に見せている手腕には、ただ脱帽。
扱っている題材は、古くからあります。
しかし、それを形にするプロセスで、大きく差がついている感じですね。
夢魔と生徒たちの乱交
主人公は、「自分が死んでも、他の生徒を助ける」の一念。
次々に交代するため、最初から使命感に燃えているとは限らず、己の不幸を嘆き悲しむことに……。
当たり前です。
普通の学生が、いきなり「世界を救うために死ね」と言われて、納得できるわけがありません。
その一方で、「訳も分からないまま、夢魔に挑んで搾り殺された男子」も出てきます。
「男である以上、必ず反応してしまう」
同じ末路だったら、前に進んだほうが、よっぽどマシ。
『サキュバスアカデミア』は、約束されし敗北。
そこに至るまでの過程だけが、主人公に許されているのです。