罪を犯せば、罰せられるのが当然。
まして、大勢の被害者が出ている場合は……。
Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊は、何も知らない男と、現実にいそうな女のカップルが、とある僻地、「沙羅ノ里」へ出向く場面から始まります。
若い男女がいれば痴情のもつれ
２０前後といえば、恋人がいれば、「そろそろ結婚を……」と考える時期。
正社員として雇用され、「さあ、これから！」というタイミングで、女癖が悪い上司もやってきて。
恋人を金持ち上司に寝取られる話
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、主人公の桜井士（さくらい つかさ）が、グローバル企業のNebelで、「東京支部の正社員」として雇われ、同じ立場で恋人の柏崎加奈（かしわざき かな）と共に、僻地へ赴くことで始まります。
「沙羅ノ里」という辺鄙な街で、ここは１２年前に全国を驚かせた、怪奇事件の現場。
２３歳の新人でありながらも、「未解決で放置された場所への左遷」という冷遇です。
おまけに、アラサーで金持ちのローレンスもやってきて、上司の権限を使ってのＮＴＲを企みます。
外資系では、上司が絶対の立場。
加奈が寝取られるのは、時間の問題です。
文明の利器であるＳＮＳの画像や、扉一枚を隔てて、バコバコと嵌められる彼女に対して、士は何を思うのか？
退魔とＮＴＲのマリアージュ
桜井士は、２３歳とは思えない童顔。
２２歳の柏崎加奈のほうが年上に見える有様ですが、これでも優秀な退魔師。
上の画像のように、携帯電話で加奈に連絡しつつ、彼女の助けとなるように探索！
【昼パート】で除霊を行いつつ、【夜パート】のイベントを見ていく流れ。
あそこが１９ｃｍのローレンスは、竿役として大活躍。
なぜか、主人公だけ分断され、質が悪い上司と彼女は二人きりの除霊に……。
主人公の肉棒のサイズによっては、「彼よりも凄い！」となるかも？
ただ、“性的なことに無知で、保守的” とあるから、たぶん処女。
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』のＨシーンは、１００種類以上。
５つのエンディング。
日常シーンは、表示された台詞とは違う、短いボイスあり。
一部のＨシーンは、フルボイスです。
ありそうでなかった配役
同人エロゲーでは、ＮＴＲが１つのジャンルです。
短編でありながらも、インパクトがあって、面白い！
ここで問題になるのが、「プレイヤーがどの視点になるのか？」です。
現在は、女主人公が流行りとはいえ、ＮＴＲでは男主人公も人気。
「自分がキャラに成り切って、女をＮＴＲれたい」と考える人は、マイノリティーです。
したがって、「第三者の男」となるか、「女主人公で、モブ顔の恋人を裏切る」のどちらか……。
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、ＮＴＲされる、男主人公です。
セオリーを外したものの、それが逆に作品を昇華させました。
そもそも事件の発端は？
怪奇事件を調べて、悪霊を退治する退魔師。
それをビジネスにしたNebelは、桜井士たちを派遣しました。
「沙羅ノ里」の厄災を調べろ
数ある同人エロゲの中でも、かなり情けない立場。
「ヤリチン男のローレンス」と分かっていても、上司だから面と向かっては逆らえず。
おまけに、昼の除霊パートですら、柏崎加奈とローレンスの２人を別の場所から見守るだけ。
寝取られない展開もありますが、基本的にＨシーンは間男との隠れプレイ。
派遣された「沙羅ノ里」は寂れた街ですが、リラックスできるぐらいの施設はあります。
「なぜ、１０年以上も解決しないのか？」という謎を孕んでいて、そちらがメイン。
怪異とのバトルでは、「ゲヘヘ！ オッパイ揉んじゃうぞー！」という、愉快な敵はゼロ。
恋人の加奈が、悪い男のローレンスにセクハラされ続け、終いには合体する流れを見守るだけ。
あるいは、影からこっそりと、本番のパンパンを見ることに……。
ラノベの噛ませが大勝利する展開
要するに、『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、ラノベでよくある「金や権力がある男」が、そのまま勝利する物語です。
しかも、主人公とヒロインの上司ですからね、こいつ……。
ローレンスは対面を気にするタイプで、桜井士にバレないように、柏崎加奈を寝取っていきます。
職権乱用で近くにいて、彼女が弱ったり、彼氏に相手にされず、心細くなった瞬間に、籠絡していく流れ。
どちらかといえば、「彼氏が近くにいる女を奪い取る快感」に酔っている感じ。
アラサーだけに、街中でヤリたい時に、ズポッと嵌めまくり。
加奈も加奈で、綺麗な処女穴を開幕した後には、もう歯止めが利きません。
ぶっちゃけ、この女とは、早く別れたほうが……。
顔がある主人公を操作する
最初の設定で、「目が影になっているバージョン」も選べます。
ともあれ、プレイヤーの悦楽のため、恋人を寝取られて脳破壊される展開が続くことに……。
桜井士は、寝取られの浮気セックスを見ても、あまり反応しません。
まあ、冷静に語られても、プレイヤーが困りますけどね？
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』では、プレイヤーは、柏崎加奈の心拍数、電話、監視カメラの動画、聞き込みによって、２人の浮気セックスを防ぐことが可能。
何もしなければ、ＳＮＳにアップされた画像や動画、ＡＶ、覗き見といったＨイベントで、士の脳を再起不能にしてくれます。
完全に寝取られるまでは、挽回できます。
……いや、「完全に」って、何だよ？
鈍感系の主人公に相応しい末路
一般向けのラノベ主人公をエロゲに投入した結果が、この作品です。
恋人同士で、お互いに２０歳オーバーで未経験は、笑うしかありません。
肉棒のサイズを細かく指定できる
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』の主人公は、肉棒のサイズを決められます。
腕の良いプロがいるようで……。
短小すぎると、ローレンスの長さに満足するかも？
処女を奪われておいて、シレッと戻ってきたら、サメの餌にしたくなりますね！
ストーカーよろしく、最新機器で監視する桜井士くんは、健気というか、何と言うか……。
上司に面と向かって逆らったら、「君、クビね！」という結末。
同人エロゲの中でも、ここまで世知辛い主人公は、他にいないでしょう。
鈍感系で主人公補正を失くした結果
「ん？ 何だって？」
この台詞でお馴染みの、ラノベ主人公。
だいたい、「複数の女子から好意を寄せられ、誰も選ばない」という、寸止め地獄です。
神の手である作者が管理しているため、「ヒロインは穢されず、それでいてラッキースケベ」の連続。
分かりやすい悪役もいて、そちらは踏み台になるだけ。
ところが、『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、同人エロゲ。
それも、悪役は立派な竿をお持ち、まるで戦国時代の武将のように、旗印としているのです。
どうして、大人しい主人公が、勝てましょう？
彼女の膜も破れないヘタレでは、女を食いまくっている男に、太刀打ちできず。
寝取られる側の男が主人公
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』は、主人公に感情移入しにくい雰囲気。
高校生のような桜井士は、プレイヤーに操られ、自分の女をＮＴＲされる結末へ……。
そこに救いはなく、まだ揉んだことがないだろう胸、その先端でコリコリになった乳首。
股間の二枚貝も開かれ、奥の奥まで突かれます。
安いカメラでの、ぼけた映像は、逆に興奮。
ローレンスと柏崎加奈が並んでいたら、いつの間にか、消えています。
後は、人けがない場所で、アンアンという嬌声と、肉同士がぶつかる音が響くのみ。
ここまでの説明は、柏崎加奈がただのビッチ。
裏切る彼女を監視するのも、それはそれで楽しい時間。
ただ、ローレンスと柏崎加奈には、秘密があります。
プレイヤーが注意深く調べれば、それは表に出てくることに……。
他の作品にはない独自の視点
「寝取られる側の男主人公で、流行りの現代ファンタジーに仕上げた」
この成果は、他にはないものです。
プレイヤーは神の視点
桜井士と柏崎加奈は、「社会人の恋人同士」というには、余所余所しい。
何も知らない（振りをしている感じ）の士を操作しながら、少しずつ開発されていく加奈のステータスを確認。
『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』のプレイヤーは、神の視点です。
ラノベだと心理描写があることで、主人公に感情移入しますが、こちらはゲーム。
一線を引きつつも、ニヤニヤしながら、お馬鹿な士くんを見守るだけ。
ローレンスは、悪人です。
本人に聞いても、「そうだ」と、肯定するでしょう。
人望が集まるタイプではなく、チャラい男。
でも、「士は、男らしいか？」と言われても、肯定しづらいのが……。
キャラクターに生々しい魅力がある
よく作られている同人エロゲとは違い、絶妙なバランスです。
主人公の桜井士と距離を置きやすく、プレイヤーは冷静にＨイベントを探せます。
逆の見方をすれば、「放っておけば、寝取られイベントが必ず発生」という流れ。
肝心の場面を見逃さないように、監視カメラを設置して、加奈の周りを見張れば、ＯＫ！
現実の浮気のように、彼らは予想がつかない行動。
だからこそ、それを見つけ出し、寝取りを防ぐか、あるいは、寝取らせるのです。
正直なところ、加奈も恋人とは言いにくい行動で、「無理に守らなくても……」と思えます。
初見で分かりにくい戦闘システム
昼パートで重要になる、戦闘シーン。
チュートリアルで一通り学べますが、【法術】と【体術】を使い分けます。
霊力のＭＰと、ＴＰのリソース管理もあって、一筋縄ではいきません。
この戦闘で手こずると、別行動中の柏崎加奈が、上司のローレンスに襲われるでしょう。
離れた場所にいる恋人を守るため、迅速に退治しつつも、アイテムの設置などでフォロー。
ローレンスは、廃墟と街のどちらでも、隙あらばセックスに持ち込みます。
ほぼ全てのタイミングで、唯一の手段である「電話」を行うから、きちんと活用！
単純なＮＴＲられではない
ネタバレは避けますが、柏崎加奈にも事情があります。
トゥルーエンドでなければ、その真実は明かされず……。
ヘイトが溜まるヒロイン
ぶっちゃけ、柏崎加奈は、どうでもいいです。
健気というには程遠く、その意味ではＮＴＲ要員として、ぴったり！
現実の女と同じで、「自分の都合や、体面を優先する」の傾向です。
プレイヤーの操り人形である桜井士も、はっきりせず、お似合いのカップル。
相対的に、自分の欲望に忠実なローレンスのほうに、好感を持てるぐらい。
だから、『Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊』では、プレイヤーの悲壮感は薄いです。
ＮＴＲられている士は、知りませんけど。
加奈も、大概です。
恋人に助けを求めず、ローレンスの言いなりですから……。
制限をつけないラノベはこうなる
一般向けのラノベ主人公をエロゲに放り込んだら、こうなります。
権力、金、経験が揃ったイケメンが、女を奪うのです。
それも、ローレンスにとっては、ただの遊び。
寝取った柏崎加奈を大事にするのではなく、僻地に滞在している間の生オナホです。
彼女も、どこか納得ずくで、彼とのＨに応じています。
それだけに、何も知らない桜井士だけ、蚊帳の外……。
「貞操観念が、ユルユル」というわけではなく、理解不能な加奈。
それでも、士に知られないように、隠れての浮気セックスです。
周回プレイが前提の難易度とシステム
ノーヒントでは、まず加奈をＮＴＲされます。
浮気監視システムを構築するのが、とても良いですね！
この静かな攻防は、他の同人エロゲにありません。
周回プレイが可能で、全体の作りも、「トゥルーエンドを目指して、頑張って！」という雰囲気。
というか、１周目だと、電気屋に「普通のカメラ」しか売っていません！
２周目で、より鮮明に浮気を見るために、高性能カメラを買えと！？
