世界は、滅びた。
少なくとも、私に見えている範囲では……。
Anthophobiaが現実になった、ポスト・アポカリプスの中で、1人の女が逃げ惑う。
手にした拳銃は頼りなく、振り回す鉄パイプは、わずかな抵抗。
植物ゾンビに溢れた市街地
1人の若い女が、アパートメントの1室に、引き籠もっていた。
建物が崩壊し始めて、水道が遮断された今こそ、新しいシェルターへ移るタイミング!
1人の女が新たなシェルターを探す
『Anthophobia』は、若い女を操り、次のシェルターを探す物語。
緑色のゾンビが蠢く中で、反対側の端を目指して、突き進みましょう!
横スクロールのシューティングで、選択している武器によって、攻撃できます。
ただし、彼女は素人ゆえ、攻撃する際のモーションは大きく、その威力も限定的……。
海外の人が制作しているため、全体的に、日本とは違う風景です。
しかし、非常に雰囲気があって、「文明が崩壊した後の、海外を歩いている」という実感。
大きなドット絵は、アメコミのようなタッチ。
けれども、それで敬遠するのは、もったいない!
花に寄生された植物ゾンビ
理性を失ったゾンビであるものの、植物が寄生した、成れの果て。
全身が緑色で、個体によっては、花が咲いています。
まさに、『Anthophobia』となる、絶望的な空間。
「死体が蘇り、動き続ける」という、オカルト的なゾンビではなく、脳まで寄生された形。
リミッターが外れているため、尋常ではない力と、耐久力です。
さらに、本能に突き動かされているのか、主人公を見ると襲いかかり、ピストン運動からの中出し♪
寄生された虫と同じで、「寄生している生物が望むように、動かされている」という図式。
それゆえ、「個体を増やし続ける」という方向で、増幅されている雰囲気です。
まだ意識があるうちに、絶望したのか、天井からのロープで、首吊りの死体。
バリケードを築いた後など、かつての混乱が、窺えます。
武器は拳銃一丁と鉄パイプだけ
主人公の武器は、オープニングで装填するセミオートマチック一丁と、鉄パイプ。
あるいは、素手の格闘で、応戦します。
若い女で、見るからに、荒事に慣れていない様子。
一撃の威力は、とても植物ゾンビを倒せないほど……。
ドットアニメでは、マガジン交換、鉄パイプの振り回し、ジャンプと、それぞれで細かい仕草があります。
画面としては、少し見にくいものの、こだわりのモーションばかり♪
「火炎瓶の投げつけ」のように、多彩な状況。
背景で、異形の植物ゾンビに捕まり、「アンアン♥」と喘ぐだけの女たちも……。
主人公の女だけゾンビ化しない
『Anthophobia』の世界は、主人公だけが、植物ゾンビにならない。
破壊と狂気で塗り潰された中で、彼女は、逃げ惑う……。
植物ゾンビは性欲で襲ってくる
最も遭遇する雑魚は、全身が緑色になった男。
奴らは全裸で、主人公を見つけたら、股間がギンギンになったまま、飛びかかってきます。
敵に接触したら、【アーマーブレイク】として、服が破られていきます。
下着、全裸と、次々に脱がされ、何もない状態では、敵に犯されるのです。
「全裸なのに、拳銃とマガジンを持てるの?」と、言ってはいけません!
暗闇と、公衆電話のボックス、燃え盛る炎などの対比が素晴らしく、背景もバリエーション豊富♪
主人公は、側頭部に、花を飾っています。
けれど、それが、「すでに感染していて、内部から花が咲いているが、まだ正気を保っているだけ」という証だったら……。
うーいーはーるー!
人類と文明はもう滅びた後
主人公がいる街は、すでに植物ゾンビと、死体。
あるいは、拘束されたままで喘ぐ女だけ。
法と秩序は消え去って、その代わりに、新たな支配者となった植物ゾンビが、闊歩する。
この状況で正気を保っているのは、逆に地獄です。
ステージを進んでいくと、「大人よりも大きな、異形の化け物」が横たわり、人を丸呑みできる蕾タイプも!
侵食される原因は、雰囲気だけ。
同人エロゲは、シコれるHを提供するのが、主体ですから……。
ただ、『The Last of Us』のように、胞子が原因だったら、もう詰んでいます。
それを完全に防ぐのは、全身を覆う防護服で、やっと。
種か、寄生虫の類だとしても、あれだけの数を倒すか、逃げ続けるのは、無理でしょう。
水に混入されれば、やっぱり、侵食されるだけ!?
主人公は拳銃を撃つのがやっと
操作する女は、かなり若いです。
外国人は基本的にゴツく、すぐ老化が見られるため、下手をすれば、ミドルスクール。
多く見積もっても、大学生でしょう。
有名なセミオートマチックらしき、拳銃一丁だけを頼りに、薄暗く、植物ゾンビだらけの市街地を彷徨います。
『バイオハザード』をリスペクトしているようで、「難易度によっては、撃ちまくれば、すぐに弾切れ」となります。
けれども、彼女の格闘技術は低く、前述したように、絶望的。
基本的に、接近されたら、蹂躙されるだけ。
だからこそ、「いかに、近づかれないか? 気づかれないか?」を考えることに……。
こだわりのドットアニメ
『Anthophobia』の特徴は、ドットアニメによる動きと、Hシーン!
CGは限られているが、他の同人エロゲにはない、豊富な体位と、生々しい動きで魅了♥
生きているような細かい動き
主人公の女は、植物ゾンビに捕まった時点で、犯されます。
レバガチャによる抵抗をすれば、抜け出すことが可能!
「ドット絵の妙技」と言えるほどの、生々しい構図ばかり♪
リアルな造形で、高身長のため、そのセックスは、実写を見ているかのよう……。
前述したように、『Anthophobia』は、アクションシーンでも、細かい仕草。
- シックスナイン
- 左右に立つ男2人にフェラ
- 正常位
- 片足上げの正常位
- バック
これらのHシーンは、主人公が力尽きるまで、淫靡な宴として、続きます!
触手モノとして、お手本にしたくなるほどの描写。
ちゃんと股間に挿入しているうえに、オッパイを含めて、ゆっさゆさと動きます。
ドット絵の主人公が、本当に良い表情です。
【HP】による、単純な管理。
物理ダメージ、Hによる感染が進めば、さすがの主人公も、植物ゾンビの仲間入り♪
シームレスに始まるドットアニメ
「全裸になった状態で、敵に接触したら、H開始」
分かりやすいシステムです。
奇をてらわず、基本に忠実にしたことで、気軽に楽しめる触手ゲーに!
『Anthophobia』は、難易度で、雰囲気が大きく変わります。
「必死に攻撃するも、集団に追い詰められ、成す術もなく、全裸にされて、組み敷かれる」という、ゾンビパニックの光景へ……。
Hシーンへの切り替えがなく、「アクションゲームの一部」として、見られます。
高身長に見合った、生々しい絡み♪
高身長のドットアニメHで、一部には、「男2人、女1人」も。
この描写は、かなり貴重!
お助けキャラも性的に襲ってくる
ステージ上には、女ゾンビが入ったボックスが、置かれています。
破壊すれば、お助けキャラとして、加わるのですが――
そもそも、植物ゾンビのため、主人公が誘導してやることが、必要!
知能は低く、ネコのように、気紛れです。
彼女は、目についた敵を倒してくれますが、彼女のHPが尽きたら、逆に主人公を襲います。
百合Hの開始であり、この場合は、主人公が裸にされたうえで、女2人のアクメ天国へ♪
アップデートで、巨大な女ゾンビも出ます。
ただし、こちらは、イベントだけの登場。
他の横スクロールとの比較
類似している同人エロゲを、1つずつ、見ていきましょう。
基本的に、現れた敵を倒します。
シニシスタ SiNiSistar
巨乳シスターが、ゾンビなどの汚らわしい化け物に犯され、あるいは、同類に変貌します。
ドット絵のアクションで、こちらは、ミニキャラです。
ゴシックホラーの傑作。
よく動き、よく犯され、よく死にます。
魔女は復讐の夜に
魔女アラディアが、家族の仇である教会に、復讐します。
しかし、相手は強大で、モブの盗賊ですらも、捕まれば、犯される羽目に……。
上の『シニシスタ SiNiSistar』と同じ系統で、こちらは、ストーリー重視。
「高身長のドットアニメ」という意味では、『Anthophobia』が気になった方にも、お勧め♪
セタリアの魔境
フタナリ少女が、敵を撃つ!
こちらも、高身長のドットアニメですが、よりホラー。
上にある画像で分かる通り、「人形のような敵」「人体を組み合わせたブロック」のような路線。
村人はいるものの、まともな会話はなく、ひたすらに敵を駆逐する流れ。
騎士リッカの物語 白翼と淫翼の姉妹
聖騎士リッカが、世界を救いに行き、あるいは、淫欲で破滅する物語。
3Dによる、グリグリと見られるHシーンが、最大のセールスポイント!
乳首の長さまで、自由にカスタマイズできる♪
「あなたも、リッカで遊びましょ?」
ネコロノミコン
こちらも、リアル系。
ネコミミ娘が、奪われた魔術書、ネコロノミコンを取り返します。
「2体による乱交」が標準装備で、ヤラれまくったら、必殺技を出すことが可能!
ドット絵ではなく、テレビアニメに近いモーションです。
アルプスと危険な森
リョナゲーです。
特に意味なく、夜の森に迷い込んだ美少女は、様々なモンスターに犯されます。
アルプスは非力な少女で、武器もありません。
周囲の地形、あるいは、ギミックを利用することで、上手く回避することが重要!
PAIO HAZARD
はい。
あの名作、『バイオハザード』のオマージュです。
こちらは、『Anthophobia』の主人公とは違い、プロの刑事です。
片手の射撃で、どんどん敵を倒して、キック一発でも、段違いの威力!
背景で繰り広げられる乱交
『Anthophobia』は、背景にもこだわった、同人らしい作品。
商業ブランドなら、外注か、背景セットの購入で済ませるところを、徹底的に作り込み!
主人公に他人を救う余裕はない
前述したように、主人公の女は、ただの素人。
それも、高い確率で、学生です。
まだ住めるアパートに隠れていたが、水がなくなり、やむなく外へ。
“シェルターは、こちら” という張り紙を見て、それだけを頼りに、突き進みます。
植物ゾンビに犯されている女がいても、『魔女は復讐の夜に』のように助けず、這いつくばりながら、こっそりと通りすぎるだけ……。
仕方ありません。
彼女は一般人で、水と食料にも、余裕がないのだから。
混乱を示す首吊りや壁の血文字
植物ゾンビは、どんどん増えたようです。
かつて生きていた人々の絶望が、その破壊や、首つり、壁の血文字で、よく分かります。
文明の象徴である市街地――少なくとも、中堅都市ぐらい――で、目の前にいる植物ゾンビだけ倒しつつ、「あとは朽ちるだけ」の道を歩きます。
できるだけ、植物ゾンビが少ないルートを選んでいるのか、資材倉庫などの、普段は歩かない場所が多いです。
主人公と同じことを考えたようで、アパートの玄関扉には、板を打ちつけているなどの痕跡も……。
『ウォーキング・デッド』と似ているものの、こちらは、単独行動です。
ただ、あちらの混乱を見る限り、「1人のほうが、よっぽど安全」という話にも……。
主人公は新たな住処が欲しいだけ
もはや、話し相手も、見つからない。
植物ゾンビが、新たな支配者となった、この地上。
「他の都市は、どうなのか?」
「生き残っている人々は?」
何も、分かりません。
けれど、主人公は、わずかな武器で道を切り開き、とある場所へ辿り着きます。
久しぶりの、安住の地。
まともな水と、食料。
思い返せば、外で「アンアン♥」と喘ぎ続けている女たちと、それを犯す植物ゾンビの姿。
それに、破壊され尽くした街だけ。
「もう、彼らの仲間入りをしたほうが、楽かも……」
女がそう思っても、誰が責められましょう?